防犯対策

海外旅行でなにより気を付けたいのが防犯対策です。日本は世界的にも治安の良い国のひとつですから、普段の感覚で行動してしまうとスリや盗難の格好のターゲットになりがち。基本的な注意を払うだけでもリスクを大きく減らすことができます。ここでは具体的な防犯対策のヒントをご紹介します。

フライト/ホテル選びの注意点

犯罪は人目につきにくい時間帯・場所ほどリスクが高まります。安い航空券は現地到着が深夜になるものも多く、場所によっては空港からホテルへの移動中に犯罪に巻き込まれることもあり得ます。このような地域へ深夜便を利用する場合、旅行会社やホテルへ送迎を予約しておく、空港周辺に宿泊するなどの対策を検討しましょう。

ホテルについても、人通りの少ない場所や奥まった場所にあるホテルは避けたほうが無難。予約サイトの宿泊者レビューや日本人在住者のブログなどで周辺環境をある程度知ることができます。筆者は治安が心配な都市へ良好する際は、グーグルマップのストリートビューでホテル周辺の様子をチェックしています(→周辺にゴミが散らかっていたり、壁に落書きが多かったりする場所は避けます)。

貴重品から目を離さない/露出しない

日本ではファストフード店などで「席をとってから注文してください」と言われることもありますが、海外では荷物から目を離すのはもってのほか!盗まれても「お前が悪い」と言われるだけでしょう。空港や駅(待合所のシート、窓口カウンター)、両替所、フードコート、公園のベンチなど、人が行き交う場所では決して荷物から目を離さないように。

自分が目を離さないことだけでなく「相手の視界に入らないように」することも大原則。私もトートバッグ片手に電車に乗っていた時に、隣りの女性から「バッグの中身が見えて危ないわよ!」と注意されたことがあります。特に男性で「財布やスマホをポケットに入れる」のは自らリスクを引き寄せているようなもの。貴重品は決して外から見えないようにしましょう。

バッグの持ち方

旅行中は両手が自由になるようリュックを背負う人も多いかと思います。ただ、混雑した都市部では常に視界に入るよう「リュックは前向きに抱える」か「片側にかけてお腹側に引き寄せる」持ち方がお勧めです。

とられないように斜め掛けにする」のは場合によっては注意が必要です。電車の中や観光スポットなどではこの掛け方で良いかと思いますが、道路沿いでは要注意。というのも、背後からバイクでひったくりに遭った場合に「引きずられて転倒・怪我をする」ケースもあるからです。道路沿いを歩く場合は、道路から遠い側にバッグがくるように掛けると狙われるリスク自体を回避できます。

財布は2つ用意する

万一、財布を盗まれた際に困らないよう、予備の財布を用意してホテルに置いておくようにしましょう(→お金の準備ページ参照)。さらに、治安の悪い国・都市へ旅行する場合は、持ち歩くお金もバッグとポケットに分けるなどしておくことをお勧めします。

大声でしゃべらない(グループ旅行者)

海外旅行をしていると、時折、テンションが上がって大声で喋っている日本人グループを目にすることがあります。気持ちは分かりますが、言語が異なれば「ここに外国人がいますよ」と自ら発信しているも同然です。もちろん、周囲が賑やかであれば目立つこともないですが、とにかく「はしゃぎ過ぎに注意」ということです。

タイトルとURLをコピーしました