お金の準備(外貨/クレジットカード)

海外旅行中の支払い方法には、現金(外貨)、クレジットカード、国際デビットカード/プリペイドカードなどがあります。旅行先にもよりますが、キャッシュレスが浸透している国も多く、日本の感覚で現金払いをしようとすると受け付けてもらえない場面もあるかもしれません。そのため、海外旅行では「カード+現金」の組み合わせを基本に考える必要があります。

予備の財布を用意しよう
万一の盗難・紛失時に備えてお財布は2つ用意し、予備の財布(少額の現金+クレジットカード1枚を入れておく)はホテルに置いておくことをお勧めします。客室のセキュリティボックスに入れておくか、セキュリティボックスがない場合は、筆者は予備の財布をスーツケースに入れて施錠するようにしています。

現金

キャッシュレス化が進んでいるとはいえ、地域や利用場面によっては現金が必要になることもあります。例えば、チップの習慣がある国へ旅行する場合や、タクシー、バス・地下鉄、小規模店舗、市場・屋台などです。

外貨現金を入手するには

■現金で日本円→外貨へ両替する
・空港や市内にある銀行・両替業者で現金両替ができます(日本では外貨宅配サービスもあります)。
・適用される両替レートは各社まちまちで、行き先や通貨の種類によっても異なります。
・日本国内で両替する場合、マイナーな国の通貨は取り扱っていないことが多いです。
・海外で両替する場合、国によっては日本円からの両替に対応していない場合もあります。その場合はまず日本出発前に米ドルやユーロなど主要通貨へ両替しておき、現地で主要通貨から現地通貨へ両替することになります。

クレジットカードの「海外キャッシング」を使う
・クレジットカードの機能に「海外キャッシング」がある場合、提携する現地ATMから現地通貨を引き出すことができます。
・引き出した金額は、後日、カードの引落日に円換算されて請求されます。但し、引落日までの日数に応じた利息がかかります(繰り上げ返済をすれば利息を抑えられます)。

■国際デビットカード/プリペイドカード
・日本で口座へ入金しておいたお金を、現地通貨で引き出すことができます。

どの方法がお得?
・ざっくり言うと、欧米へ旅行するなら「現地ATMで海外キャッシング」が最もお得で、現金両替については日本で両替したほうがレートが良い傾向にあります。アジアなら「日本円の現金を現地両替商で替える」ほうがお得な傾向にあります。
・日本でも海外でも、空港やホテルでの両替はレートが良くない

現金はいくら持っていくのが妥当?

必要な現金額は行き先や旅行スタイルによって大きく異なりますが、キャッシュレスが浸透している国・地域(欧米、アジアの都市部など)で可能なかぎりカード場合をすれば、現金は1日1,000~3,000円相当でよいかと思います。もちろん「ローカルマーケットでお土産をたくさん買いたい!」というような場合は現金をある程度用意しておいたほうが良いでしょう。

外貨を使いきれなかった場合、日本円へ再両替することになり、手数料を考えると損になるので注意。念のため多めに持っていくとしたら日本円の現金のまま持参し、必要になった時に現地で両替することも検討しましょう。

クレジットカード

通用度は VISA と MASTER の2つが最強。海外旅行では少なくともどちらか一方のカードは用意しておくことをお勧めします。

■暗証番号(=PIN Number)を忘れずに
カードで決済をする際に、レジ係から「PIN Number」と言われることがあります。PINとはPersonal Identification Numberのことで、日本語でいう暗証番号のこと。カードを作ったときに設定した4ケタの暗証番号を旅行前に必ず確認しておきましょう。

■利用時に手数料がかかる場合がある
クレジットカード決済は、カード会社が数パーセントの決済手数料を徴収するしくみになっています。日本ではカード会社と加盟店の規約で「手数料は加盟店負担」としているのが一般的なので、顧客に請求されることはありませんが、海外では顧客に請求したり最低利用額を設定している場合があります。

■ATMから現金を引出すこともできる
クレジットカードの機能に「海外キャッシング」がついている場合は、現地の提携ATM(例:PLUS、CirrusなどのロゴがついたATM)から現金を引き出すこともできます。特に、欧米では現金両替よりもキャッシングで現金を引出したほうがレートが良いため、両替手段として活用する人も多いです。

国際デビットカード/プリペイド式カード

国際デビットカード/プリペイド式カードは、日本円で口座にお金を入れておき、海外のATMから現地通貨で引き出せる便利なカードです。現金は盗難・紛失の場合に補償がありませんが、カードなら利用停止をすることで損害を抑えることができます。タッチ決済可能な店舗などではカードをかざして支払いができます。

■クレジットカードのキャッシング機能とのちがい
クレジットカードのキャッシングは、カード会社から融資を受ける形になるため「現金を引出した日→カードの引落し日までの利息」がかかります(繰り上げ返済をすることもできる)。キャッシュカード/デビットカードはご自身の口座やチャージ残高から引き落とされるため利息がかかりません。

■海外で「ATM現金引出」と「タッチ決済」のできるカードの一例

カードのタイプ概要
Sony Bank Walletデビットカード銀行口座の残高から引落し
※カードを発行する銀行の口座を開設する必要がある。
楽天銀行デビットカード
キャッシュパスポートプリペイド式カードカードの口座へ入金(銀行振込等)→残高から引落し
JAL Global Wallet

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